出発。

出発の日。
良い天気。
旅の行程を祈って。
難なく。
日本にまた再び戻る日を夢見て。


横山寺&ピクニック。

お父さんとお母さんが、私を連れて行ってくれた。
横山寺。
“日光東照宮”のようだ。
とても美しく重なり合う色彩。
大きい。
まだ、新しく、作り途中のものもあった。

線香を上げた。
大きく、長く、度派手なドピンクであった。
火を付けるのが大変で、境内の中には線香に火を付けるための火も置いてあった。
ペンキが入っていそうな位のカンの中に油が入れてありメラメラと燃えていた。
その中に突っ込んで火を線香に付けようとするのだが、
それが、なかなか付かない。
こちらの方がとても暑くなってしまい、とても大変だった。
(結局、自分では付けることが出来ず、お母さんにやってもらってしまったのだが。)
その線香を両手で笏を持つように目の前で掲げ、東西南北、とそれぞれの方位に向かって礼をし、線香を上げた。

お参り。
お参りの仕方も違っていた。
膝を地につけ、土下座をするように、そして三度それを繰り返す。(身を起こすときは手を合わせて)

ピクニック。
山と川。
堤防も何もない小川。
蜻蛉がこれでもか!っと言うほどいた。
網で追いかけて取る。のではなく、網を一降りするだけでごっそり取れる。位の勢いであった。(はっきり言って怖いくらい)
そこでお昼ご飯を食べ、帰った。

帰り。
必ず、何かしらゴミが出る物だ。
そのゴミを、お母さんは、
その場に、『置いていった』
「持って帰らないの?」と私は聞いた。
お母さんは、「大丈夫よ。」と言って、笑って、「さぁ帰りましょう。」と言い、私を促した。

私は、何も出来なかった。


もろこし。

今日、こちらの「もろこし」を食った。
日本のものは甘く、みずみずしく、果汁がしたたる。
それに比べ中国のものは、日本より堅く、噛みごたえがある。
“穀物”と、強く感じるものだった。
「まるで、中国のようだ」
そう感じさせる、“もろこし”だった。





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